平均余命の推移から考える資産運用のゴール

米国株初心者takです。

老後の年金が不安だから資産運用をしているという方は多いと思います。私も一応そうです。

厚生年金の支給開始年齢はいま徐々に引き上げられており、「65歳から」に完全に移行するのは男性は2025年、女性は2030年のようですね(日本年金機構より)。資料の一部を抜粋した画像がこちらです。

またさらに先日「年金支給68歳開始案」というニュースが流れましたね。

財務省は11日、厚生年金の支給開始年齢を68歳に引き上げる案を財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会に示した。少子高齢化による年金財政悪化に歯止めをかけるのが狙いで、今後の改革論議に反映させる。ただ国民の反発は避けられず、実現には曲折もありそうだ。

出典: https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041101104&g=eco

こういった動きを考えると、私のような中年世代が本格的に年金をもらえるようになるのは、あるとしても「70歳ぐらいから」だと思って備えた方がよいような気がします。だとすると仮にいま40歳の人はまだ70歳まで30年も時間があります。iDeCoが60歳までなのでつい「60歳を一つのゴールと考えて・・・」という風に思いがちですが、もう少し長い目で見た方がいいのでは?と思いつつあります。

「人生100年」というフレーズもなぜか最近急によく聞くようになりました。企業年金の支給開始年齢も引き上げられつつあるというニュースもあります。

「企業年金、3割が制度変更 人生100年時代に対応」

シニア雇用の拡大に伴い、企業が年金制度の変更に動き出した。年金の支給を開始する年齢を引き上げるほか、受け取り方を柔軟にするなど、「人生100年時代」を前提にしたライフスタイルの多様化に合わせる。

出典: https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2931195012042018MM8000/



平均寿命って案外ややこしい

そういった問題意識から、ふと「結局自分は何歳まで生きる見込みなのだろう」ということが気になってきました。

「平均寿命」というのは毎年発表されて、ほぼ毎年のように伸びています。よくニュースでも耳にします。「ガベージニュース」さんがグラフ化されたものを引用させていただきますと、戦後70年間でこのように伸びています。

出典: http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html

このグラフを見て「あれっ」と思いましたが、例えば1947年生まれの人は今年71歳になりますよね。でもグラフ上での平均寿命は50歳とか54歳とかになっています。この世代の人はそんなに若死にで、いま残っている高齢者はわずかな生き残りなのでしょうか?

・・・いやそんなわけないだろう・・・これについても「ガベージニュース」さんに書かれていますが、「平均寿命」というのは以下のような意味だそうです。

「平均寿命」とは「各年における0歳児の平均余命」を指す。例えば2016年の女性の平均寿命は87.14歳なので、「2016年に生まれた女性は、社会情勢などの大きな変化が無い限り、平均的に87.14歳まで生きられる」ことを意味する。「2016年時点で亡くなった女性の平均年齢が87.14歳」では無い。また「2016年時点で87歳の女性は、普通ならばこの一年間に亡くなってしまうだろう」との意味でもない。

出典: http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html

ですから、1947年の時点では「1947年までの社会情勢などを考慮すると、1947年に生まれた人は平均的に50年程度で死亡する」という風に予測されていたわけですね。もしかして当時は今のような高齢化社会が訪れるのはもっと先だと思われていたのかもしれませんね・・・。

ですが、その後の社会情勢の変化、栄養状態の改善など様々な要因によって、1947年生まれの人の予測される余命は伸びてきているんでしょうね。また、「余命」ですから、その時点で生き残っている人だけが母集団となりますので、仮に1947年生まれの人の真の寿命が50歳で固定されていたとしても、50年後に生き残っている人を母集団とすればその人たちの平均余命は当然ゼロにはならない・・・てな感じの事情もあると思います。

平均余命の推移が知りたい

私が知りたいのはどっちかというと「自分は何歳まで生きる見込みなのか」ということなんですよね。ですので毎年の平均寿命(その年に生まれた人の平均余命)を調べるのではなくて、例えば「19xx年生まれの人の平均余命はどのように推移しているか」ということを知りたいです。

平均余命は「生命表」という形式で、厚労省から提供されています。こちらのサイトから「統計表一覧(e-Stat)」というところへ行くと、「年齢 v.s. 平均余命」という対応表が毎年発表されています。これを見ていくとよいですね。

例えば「平成28年簡易生命表(男)」というのから抜粋してみますと、こんな感じのものです。

年齢 平均余命
0 80.98
1 80.14
2 79.16
3 78.18
4 77.19
・・・ ・・・
40 41.96
41 41.00
42 40.04
43 39.09
44 38.14

この「0歳の人の平均余命80.98年」というのが「2016年の日本人男性の平均寿命」として発表されるものですね。例えばこの日経新聞の記事にあります。ですが私が知りたいのはそういうものではありません。

中年男性を代表して(笑)2016年時点で40歳の男性の平均余命が、2008年から2016年の9年間でどのように変遷してきているかを調べました。また、その年における年齢に平均余命を足すと、本当に私の知りたい「いま中年の男性の平均寿命の推移」というものになります。

こんなデータになりました。ちなみに9年分しかないのは、上記のe-statでそれだけしか得られなかったためです。

年齢 平均余命 年齢+平均余命
2008 32 48.06 80.06
2009 33 47.19 80.19
2010 34 46.51 80.51
2011 35 45.59 80.59
2012 36 44.89 80.89
2013 37 44.16 81.16
2014 38 43.48 81.48
2015 39 42.76 81.76
2016 40 41.96 81.96

ご覧の通り、平均余命は徐々に短くなっています(1つずつ年を取っていくので納得できますね)が、「年齢+平均余命」は長くなっていく傾向にありますね。これはつまり、毎年1つずつ年を取っていく一方で、平均余命が短くなるスピードは1年よりも小さいということです。

グラフにするとこんな感じです。

グラフの伸びが明らかですね。このグラフこそ「寿命が伸びている」というイメージにふさわしいものだと思いますが、いかがでしょうか。

グラフをざっと見ると、8年間でおよそ2歳分、寿命が延びている感じがします。4年で1歳ですね。この勢いでいきますと、大ざっぱには次のような計算が成り立ちます。

年齢 寿命
2016 40 82
2036 60 87
2056 80 92
2064 88 94
2072 96 96

つまり96歳まで生きる!!

まあこんな単純な計算はどこかで成り立たなくなるとは思いますが、各年齢で起こりうる死亡イベントを乗り切っていくごとに寿命が延びていって、我々中年世代はもしかしたら100歳近くまで生きることも想定しないといけないのかな、という印象を受けました。

結構長く株式を持っておいていいのでは?

えらく前置きが長くなってしまいましたが、こんなに長く生きるかもしれないと考えると、60歳とか65歳とかを資産運用のゴールとにらむのではなくて、もう少し後にした方がいいのかもしれません。早い段階(60歳までとか!)ではキャピタルゲインを見込める株式(ETFならばVTIとか)に多めに投資しておいて、それから徐々にインカムゲイン重視の投資(といってもコカコーラとかの株?)にシフトしていくのかなあ・・・。

でも頭脳や体力がしっかりしていないとめんどくさくなって、訳の分からない判断をしてスッてしまうということもありそうです。「身体は資本」とはよく言いますが、まさにその通りですね。

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